税理士 愛知県名古屋市/名古屋の税理士事務所

仕訳のプラスとマイナス(1)

2006年07月17日−税理士 名古屋市/名古屋の税理士事務所

 私が所属するコミュニティ(メンバーの中に経理の専門家はわずか)の中で、一般の人が仕訳を理解するのに画期的な方法が見つかりました。

 仕訳にひと工夫するだけなのですが、目から鱗です。

 この件については、セミナー講師を一緒にやらさせていただいている株式会社アイティーエスの宇野 寛社長が発行されているメルマガ「マトリックス通信」で詳しく紹介させれていますので、引用させていただきます。

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■先日、新潟のコンサルタントS氏との会話の中で、『簿記会計での仕訳がなぜこんなに分かりにくいのか』という話題になり、そしてその原因がようやく分かりました。

 これは私にとって「大発見 ^^);」 であり、これから簿記会計をマスターしようとしている人たちや会計を経営に活用したい経営者の方たちにとって
画期的なことだと思います。

 ただし、会計学者や経理マン、会計人など、会計や仕訳が、日常業務で当たり前の世界にいる方々にはこのすごさは理解していただけないかも知れませんが… (^^;;;

■逆に言えば、なぜ今までの簿記教育の中でこのことについて語られなかったのかがとても不思議な気さえします。

 私が簿記会計をマスターする際に一番大変だと感じたことは、『体系的、論理的、科学的な思考では簿記会計はマスターできない』というものでした。

  ★なぜこうなるの?
  ☆会計ではこういうものなの!
 
 という部分があまりにも多すぎるのです。
 
 「借方・貸方」から始まって、その仕組みを暗記しないと先には進めません。


■応用ができないような暗記は、その先の創造力や発想力を阻害します。試験のために必死になって歴史の年表を覚えるのに似ています。

 もちろん、暗記は必要です。しかし、暗記することが最大の目的になってしまい、その先のもっと重要なもの、つまり儲けるためのアイディアや発想にはなかなか繋がりません。

 ※簿記とは、帳簿記入の技術をマスターすることが本来の目的ですが、それがかえって「この先の儲けに対する発想の妨げになっているのでは?」と思い、今回あえて題材に取り上げました。

■ことの発端は

 (借方)売掛金 XX,XXX円 /(貸方)現金 XX,XXX円

 という仕訳でした。

  ・この仕訳はどういう意味?
  ・これはおかしい。
  ・集金をネコババした仕訳だ。
  ・もともとはどんな取引?
  ・などなど…

■一般企業にとって、この仕訳は「普通」ではありません。
 経理マン、会計人たちは
  ☆この仕訳はおかしい
 と瞬時に判断することができます。

 しかし、以前簿記を勉強した経験がある方や、現在簿記会計を学んでる人びとの多くは

  ☆売掛金は「資産」で「借方」にくるのだから「増加」し、現金は同様に「資産」で「貸方」にくる場合は「減少」する。

 と頭の中で翻訳しています。

■つまり翻訳のシステムを「暗記」しない限り簿記はマスターできないことになります。そして「この仕訳は何を意味するか?」をまとめようとします。

 ある程度、経理業務の経験を積むと以下のように考えるようになります。
 
  ・売掛金が増えて現金が減る取引(売掛金の返金)
      ↓
  ・つまり通常ありえない取引
   間違いかもしれない
      ↓
  ・もし間違いなら、現金が合わなくなっているはずだ。
      ↓
  ・あるいは誤謬訂正の仕訳かもしれない
      ↓
  ・しかし、一旦集金してきたものを何かの原因で本当に返金している可能性もある。

 そして「この仕訳は調べる必要があると」判断し、この取引の内容を確認するという作業へすすみます。

 担当者への聞き取り、証憑書類や原始記録との突合です。

  ☆もし、代金回収後にトラブルやクレームが発生し、そのことが原因で返金しているとしたら…

 たった1行の仕訳が重要な情報になるのですね。

■会計事務所の監査担当職員や税務調査官は、最低でもこのレベルに達する必要があります。

 しかしこの仕訳に「ある情報」を加えるだけで「誰にでもわかる仕訳に大変身」することが分かったのです。

 それが今回のタイトルにもなっている【仕訳、プラスとマイナス】です。


■仕訳の意味が分からないということは、

  ☆左と右(借方と貸方)に表示されている勘定科目がそれぞれどうなったのかが分からない。

 からなのです。

 仕訳が即座に理解できる人は、借方、貸方それぞれに表示される勘定科目が増加したのか、減少したのかが瞬時に判断できる訓練をしたからです。

■では最初から仕訳に「増減の情報」が表示されていたらどうでしょうか。

 (借方)売掛金(+) XX,XXX円 /(貸方)現金(-) XX,XXX円

 売掛金が増えて(+)現金が減る(-)のです。
 果たしてこれはどういう取引なのでしょうか。

 仕訳に慣れていない人でも「何か変だなぁ」と感じるようになります。
 これが仕訳を情報として活用することの始まりです。

■簿記ではこの仕訳は「売掛金の返金」を意味します。

 日常ありえる仕訳ですが、この仕訳は何?と感じ取る感覚が必要なのですね。
 もちろんマトリックス会計表では一目瞭然ですけど ^^)

 次回はこの問題をもう少し具体的に考えてみます。

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 長いので、このブログでも2回に分けたいと思います。

 上記にありましたように、仕訳に加えるひとつの工夫とは、「仕訳に【増減情報】を表示しておく」ことです。

 借方、貸方の科目の後ろに(+)か(-)を表示することにより、少なくとも読む人には、仕訳の意味がわかるようになるのです。

 私もこれはズゴイことだと思ってすぐ感想を書き込みました。

 お気づきでしょうか。それ以来私がお客様への仕訳には、すべて(+)(-)をつけるようになっています。

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posted by 税理士 名古屋/名古屋市緑区のよねづ税理士事務所 at 21:05 | Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
こんにちは。初めてお邪魔します。

私は、税理士業界の求人事情についてブログを書いています。

まだまだ税理士業界について知らないことも多く、

米津さんのブログで、いろいろ勉強させていただければと思っています。

もしよろしければ、リンクを貼らせていただいてもよろしいでしょうか。

どうぞよろしくお願いします。
Posted by 米森 at 2006年07月21日 14:35
米森様

ありがとうございます。リンクOKです。
よろしくお願いいたします。
Posted by 米津晋次 at 2006年07月21日 15:05
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